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モンゴル軍における道路構築に関する能力構築支援事業終了に思う [名リーダーを思う]

始めに

表記を施設学校記念日行事(H28.11.6)で承知した私はその内容を知るべく懇親会場でこのプロジェクト実行の中心人物である同校企画室山脇3佐始め関係した数人から話を聞いた。概要は以下の通り(朝雲(平成28.10.27)、及び防衛省HP)であるが、私は陸上自衛隊(官)・施設学校ならではの流儀が浸透しており、これは自衛官が平素から営々と国民の負託に応え努力をしてきた姿そのものであると感じた。そこを勝手に想像を交え書きたい。

プロジェクトの概要

防衛省・自衛隊では、平成26年度よりモンゴル軍のPKOの能力向上及び災害対応能力の向上に資するため、施設分野における能力構築支援事業を行い本年度(28年度)終了した。主要な要員の差出や教育は陸上自衛隊施設学校が担当した。

 1年目(26年度)は自衛官をモングル軍工兵部隊に派遣(6月~9月)し、、道路構築における基礎として、まず測量及び設計の基本事項の修得を目指し、座学による基礎教育と野外での測量実習を実施。次いでモンゴル国軍工兵部隊より、昨年夏の受講者から選抜された5名の研修生を招へい(27年2月~3月)した。陸上自衛隊施設学校で同校幹部土木課程の一部を受講し、道路構築における作業見積や施工計画とその管理に関する知識を身につけさせた。

2年目(27年度)は自衛官を派遣(7~9月)して昨年の測量に続き砂利道構築までの教育を実施。3週間の基礎教育として、理論等を学んだ後、実際にモンゴル軍PKOセンター正門横の道路を使用し、200mの砂利道を構築した。 凍上抑制層、下層路盤、上層路盤と積み上げていく施工方法はモンゴル軍にとっても初めての施工となり、最初は戸惑う場面も見られましたが、実習中盤より急速に施工要領を身につけ、最終的にモンゴル軍の手で監督・指示・安全管理を行い、重機の操作手も数センチの厚みを均していく施工方法を修得した。次いでモンゴル国軍工兵部隊より、昨年の受講者から、選抜さた7名の研修生(施工監督、測量手、重機運転工の各優秀者)とモンゴル国軍参謀本部事業責任者を招へい(28年2月)した。目的はアスファルト舗装の要領を習得させにあった。アスファルト舗装に関する基礎教育を受けた後、砂をアスファルトに見立てた舗装実習を行い、その後、陸上自衛官の指導の下、実際のアスファルトによる舗装実習に参加した。

3年目(28年度)は8月~9月の間、実習道路の測量から路盤の構築~アスファルト舗装実習を行った。アスファルト舗装実習では、施工監督/測量班/アスファルト・フィニッシャー班/手作業班の4班に分かれ、それぞれの役割分担と連携を見事に修得し、自衛官の指導の下、実習用道路を完成させた。実習道路の測量をほぼ自らの手で行い、昨年度は凍上抑制層から下層路盤、上層路盤までの構築に悪戦苦闘する姿も見られたが、今年は昨年度の半分の作業時間で上層路盤の再構築を終える等著しい成長を見せた。


1つ、普段通り目標レベルに到達させる親身の教育

陸上自衛隊(官)・施設学校にとって普段から目標をマスターさせるために教育に当たるものは使命感と情熱を傾注する、のが当たり前である。従って被教育者一人一人が分かるまで教官はトコトン付き合う。今回もそうであった。

それは当初意外の感じをもって受け止められたようであった。なぜならこの種教育などでは決められたことを決められた通り行えばそれで終わりの風潮が多分にあったようだ。しかし一歩も二歩も踏み込んだ教官側の指導で全員が揃って進度を挙げ、相互に刺激しあう良い環境が出来上がった。

2つ、言行一致の教育

最初、少なからず何をどのように教えるのか?という懐疑の念も正直あったようだが、その内目つきが変わった。

それは教官が口頭で説明している教育内容をそのままやって見せる技術の高さ・確かさ即ち言行一致の教育のせいであった。そこに感じ入った受講生の意欲の高まり教官側も情熱がさらに増し好循環が生じた。


3つ、自ら学び行う、を更に引きだし見守る教育

モンゴル軍の受講生は将来の道路構築の技術者であり、軍全般に広める中心的指導者である。学び行う意欲は高い。そこを更に(前項・前前項で)引き出し、H28における国防大学生の測量実習において殆ど自主性に任せ結果に責任を持たせた点、アスファルト舗装実習に於いて各班の見事な連携を口出しせずに引き出し完成させた点等に自発性を見守る中に日本・陸上自衛隊・施設学校ならではのきめ細かさを自発的に浸透させている姿を感じた。

以上
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