So-net無料ブログ作成

平成28年度西部方面隊の鎮西演習を見学して思う [名リーダーを思う]

始めに

表記について28年10月27日研修者の一員として先ず演習に先立ち方面総監部で演習全般について事前ブリーフィングを受け、その後日出生台演習場に移動した。そこで第8師団の離島防衛演習を見学し、併せて指揮所や後方諸施設の構築展開状況なども見学した。以上の貴重な機会を頂いて第8師団が離島を守り抜く為に如何に真剣に取り組んでいるかについて強く理解すると共に西部方面隊の鎮西演習の効用について改めて思うところがあった。

演習全般

日出生台演習場を離島と見立て、侵攻する攻撃部隊(西方普通科連隊)に先立って海自艦船・空自輸送機・ヘリ・民船などで離島に進出した42普通科連隊が陣地を占領する。そこを艦砲射撃等で制圧して攻撃部隊が攻めてくる。迎え撃つ第42普通科連隊。これに連携する空挺部隊は既に降着していた。

縮小IMG_2810.JPG


第8師団の真剣さに離島防衛の高い実効性を感じた

南北730km、東西370kmの広大な区域内の離島防衛の責任を有する第8師団は①海自艦船、空自輸送機、陸自ヘリ、民船による統合機動によって進出し、②離島の地形特性を踏まえた陣地を占領し③靭強な防御戦闘により任務を達成する。今回は②③の動きを実人員・実行動で行っていた。離島防衛演習は自由統裁方式であり両部隊は自由に行動でき、隊員は交戦訓練装置を装着しているので勝ち負けや生き死にが明瞭に判定される。このため真剣勝負さながらの激しい戦闘が繰り広げられていた。

施設大隊の大断面施設の構築や後方補給品のコンテナ利用の保管交付施設には離島の特性を考慮した創意工夫を感じた。衛生隊の救護所の開設運営において、”生存率を高める”工夫と熱意が随所に感じられた。応急処置を誰でもができ,後送し、必要な手当てを行って隊員を一人でも多く生還させるという大方針を感じた。

離島防衛がより実効性を高める検証の域に到達しているという感じを強く持った。

鎮西演習の効用

鎮西演習は西部方面隊独自の事業として平成23年から始まり、指揮所演習+実動演習として、年々拡充してきた。同時に離島防衛の実相や問題点等、例えば統合機動の必要性・問題点や陸自駐屯地の空白地帯の存在などが広く認識され、共有されるようになった。それが22防衛大綱の動的防衛力、25大綱の統合機動防衛力構想実現の大きな力になった。今や鎮西演習は問題提起・イメージ作りからより実効性を高める検証が焦点になってきている。西部方面隊は北朝鮮と中国という二つの防衛課題対処正面と南海トラフという一つの災害対処正面を有し他方面隊に比し重い任務を有している。重責の当事者としての真摯な取り組みに国民の一人として心からの感謝を捧げ、今後の更なる健闘を祈念したい。

以上


nice!(0) 

nice! 0

メッセージを送る