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第1空挺団初降下ー団長の自由降下に思う [名リーダーを思う]

第1空挺団初降下ー前田団長の自由降下

TVニュースで平成25年1月13日(日)に行われた第1空挺団初降下・離島奪回訓練の様子を承知していた私は1月某日習志野駐屯地を訪れた際、空挺団長前田将補の自由降下(普通降下ではなく、より難しく資格がいるスカイダイビング)実施を聞いた。全くの素人であり、門外漢であるが、その難しさは容易に想像できた。私は大変な感銘を受けた。

自由降下は随分難しいらしい

まず飛行中のヘリから空中に飛び出さなければならない。
何回やっても恐しく、躊躇する心が当たり前だと思う。

飛び出してすぐ水平の空中姿勢をとり其のまま降下。
秒速何十メートルの速さで落ちてゆく。その間、俯きで大の字に手足を拡げる水平姿勢を取り続けなければならない。少しでも傾くとパラシュートが体に巻きついて開かず予備傘が操作できない場合はそのまま墜落してしまう。

そこをクリアして、所定の高度に達っしたら落下傘を開き、操作して、目的地上空に誘導する。
風速・風向を考えながら、狭い習志野演習場内の降下地点に誘導することがまた難しい。

降下地点への誘導をクリアしても、最後の着地がある。
完全には減速できない、数mから飛び降りたのと同じ衝撃が体に加わる。この衝撃は自分の体の柔軟さや動きで吸収するしかない。降り易いフラットな処は少ない。凹凸面や木・石などの障害もある、それらへも適応しなければならない。

要するに体力気力に優れ、訓練を重ねた空挺隊員の中でも更に技量や経験に優れたもの(有資格者)が自由降下に挑戦出来る。

20年ぶりの空挺勤務

確か前田団長は昨年7月に上番、若手幹部時代に数年勤務して以来20年ぶりの空挺勤務であったはず。

20年は普通に考えると致命的なブランク。降下技術が体から抜け落ちてもおかしくないし、パラシュートも進化しその操作要領は時代遅れのはず。何より年齢が問題。

聞いたところでは風洞訓練場で空中姿勢が保てるか否かを試したところ体が覚えていたので自信を得て、本格的に風洞訓練を重ね、教官の厳しいチェックを受け降下断行を決意したらしい。


無事降下成功に思う

身についていた基本動作

若手幹部の時に真剣に取り組んだ降下技術が本当に身についていた。言い換えれば本当に身に着くまで徹底して訓練した、からと思う。その訓練は先輩幹部や猛者の陸曹諸官の厳しく温かい指導・注意と本人の汗と恥かきの賜物であった、ろうと思う。初降下での団長の自由降下は基本動作を身につける大切さを教える何よりの手本である。

挑む気概

団長がより難しいへ挑んだ気概は敬服に値する。将補の団長が自由降下をした例がどのくらいあるか私は知らない。まして年度訓練初めの初降下に於いては・・・。

失敗も十分頭をよぎったであろう。しかし、失敗よりも己を信じ断行したそこに惹かれる。団長以下全員が成功させる為に心と技を一つにする。しかもそれは一人一人が敢えて厳しい目標や状況に挑戦する気概を前提とする。そしてやる以上は必ず成功させる、勝!その中で、指揮官は部隊の核心たらん、を強く自分に言い聞かせる強い気持ちが伝わってきた。全員で味わった任務達成の美酒に空挺魂を隊員と共有する喜びも伝わってきた。

本稿の終わりに
当日の風速は2m/秒であった、らしい。昨年14m/秒の風速で降下が出来なかった、と聞いた。団長の気概に運も味方したのであろうか。

前田団長にとっての20年は”国家のいざ”では、何時でも何処でも飛び降りて見せるぞ、の覚悟を新たにする日々の積み重ねであった、に違いない。
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コメント 1

自衛隊ファン

その降下を航空機内と一緒に降下した隊員がとった映像があるそうですね。ぜひ、見てみたいですね。You Tubeか何かに載っていれば教えてください。
by 自衛隊ファン (2014-03-29 09:53) 

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